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第34回福島県特別支援教育センター研究発表会

令和元年12月6日、三春町の福島県環境創造センター交流棟 コミュタン福島において、「共に学び、共に生きる社会の形成に向けて~学びの連続性や切れ目のない支援体制の充実~」を主題に、研究発表会を実施しました。県内の幼稚園・保育所・こども園、小・中学校、高等学校、特別支援学校の先生方、市町村教育委員会関係者等、約240名の方々に御参加いただき、盛大に開催することができました。

午前の研究発表では、教育研究「知的障がいのある児童生徒を教育する特別支援学校における各教科の指導の充実~新学習指導要領を踏まえた児童生徒の自立と社会参加に向けた資質・能力の向上を目指す実践研究~」(二年次)、調査研究「発達障がいの可能性のある児童生徒を含む特別な教育的支援を必要とする児童生徒に関する調査研究~合理的配慮の提供の充実に向けた実践研究~」(二年次)について、所員及び研究協力校の担当者が発表しました。

また、長期研究員発表として、「教師がつながりながら学び合う、校内の特別支援教育の充実~児童の困難さに気づき、必要な支援を考え合うチームとしての学校を目指して」(二年次)、「中学校の自閉症・情緒障がい特別支援学級に在籍する生徒が自己実現に向かうための進路指導の在り方」(二年次)について、研究員が発表しました。

午後はポスター発表として、2名の研究員が一年次の研究について発表するとともに、教育研究及び調査研究の協力校が自校の取組を発表しました。

また、「学校における合理的配慮の提供の充実に向けて」というテーマでシンポジウムを実施し、シンポジストと参加者全員で合理的配慮提供に関する実践内容や、課題解決への取組について話し合いました。福島大学人間発達文化学類 准教授 髙橋純一先生よりシンポジウムに関する指導助言と総括をいただき、合理的配慮の提供の充実に向けて学校が取り組むべきことついて示唆をいただきました。

参加者からは「教科指導の充実に向け、今後取り組むべきこと、課題が明らかになった」「特別な支援を必要とする児童生徒への合理的配慮の成果と課題を知ることができた」等の感想が寄せられました。

当センターは、今後も特別支援教育のさらなる充実に向けて、取組を進めて参ります。