所長挨拶

 ようこそ、福島県特別支援教育センターのWebサイトにお越しくださいました。

 当センターは、特別な支援が必要な子どもたちに対する教育の推進及び充実を図るため、昭和61年4月に福島県総合療育センターと同建物の3階に「福島県養護教育センター」として設置されました。平成29年に「福島県特別支援教育センター」と改称され、今年で39年目を迎えます。
同建物内の「福島県総合療育センター」「福島県発達障がい者支援センター」との連携も強みとして、各機関の機能や専門性を生かした取組を進めています。

 平成19年に、特別支援教育への転換が図られてから、17年が経ちました。全ての学校、学級において、特別な支援が必要な子どもたちの多様性に応じた指導・支援や支援体制整備が求められ、一人一人の教育的ニーズに応える特別支援教育は全ての教師に必要な資質・能力になっています。当センターでは、福島県の特別支援教育の理解推進とさらなる充実を目指す役割を担うため、教育相談、教員研修、今日的課題を踏まえた調査研究・教育研究等の事業を進め、福島県教育委員会の基本理念である「地域で共に学び、共に生きる教育」の推進に取り組んで参ります。

 令和4年度にスタートした第7次福島県総合教育計画では、県の教育の柱として、「学びの変革」を掲げ、6つの施策を展開しています。施策3「学びのセーフティネットと個性を伸ばす教育によって多様性を力に変える土壌をつくる」では、その方向性として、誰一人取り残すことなく、全ての子どもたちが、可能性や個性を伸ばすことができるよう、子どもたちの状況に応じた教育機会の提供や支援を行うことが示されています。当センターとしても、各学校等において、子どもたちの多様性を力に変えていくために、教育的ニーズに応じた支援や環境づくりを進めていけるよう、各種事業を通して支援や取組を進めて参ります。

 また、令和5年度から、研修履歴を活用した対話に基づく受講奨励の仕組みが始まりました。先生方ご自身が、子どもたちの成長と学校組織の充実のために、どのような学びが必要かを考え、主体的な学びを進めていくことが大切になります。当センターにおきましても、先生方の主体的な学びや学びの充実を支えられるよう、魅力ある情報発信とともに、研修内容の充実やコンテンツ作成、研修方法の工夫に、より努めていきたいと考えます。
今年度からは、「Plant」(全国教員研修プラットフォーム)のシステムが導入されますので、先生方の主体的な学びの促進が期待されるところです。

 この先も、社会がめまぐるしく変化していくことが予想されます。どのような社会であっても、地域で共に学びながら、子どもたちが持てる力と可能性を最大限に伸ばし、互いに認め合い、支え合える共生社会の実現に向け、特別支援教育の充実に資することができるよう、所員一同努力して参ります。そして、これからも当センターは、子どもたちの成長を支える先生方の「伴走者」でありたいと考えております。
今後とも、当センターを大いに活用していただきますようお願いいたします。

  令和6年4月

福島県特別支援教育センター

所長 五十嵐 登美

 

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