研修の様子

令和5年度 特別支援教育センター専門研修6
「指導に活かすアセスメント~もっと知りたい子どもたちのこと~」

  検査報告書の読み取り方を含む、幼児児童生徒の実態の捉え方について理解し、日々のかかわりや授業への活かし方について考えることを目的とし、実施しました。

 講義1では、「子ども理解について」と題し、日々かかわる子どもをどのように捉え、知ろうとすることが大切かお伝えしました。

 講義2では、福島県発達障がい者支援センター主任心理判定員 井上 宏仁氏 に心理アセスメントについてお話をいただきました。心理検査についての目的・概要や検査の見方・捉え方について、事例を交えながら話をいただきました。また「社会モデル」の考え方についても触れていただいたことで、参加者からは、「障がいがあるからできないではなく、どんな環境ならできるかを考えたい」との感想がありました。

 演習1では、日ごろの様子や検査結果から実態を把握することについて、事例を通して考える時間をもちました。参加者から「検査結果の数値だけでなく、様々な面から子どもについて見ることでよりよい支援を考えることができると学んだ」「周りの教員から情報を得ること、客観的な視点をもつことが重要だと再確認できた」などの感想がありました。

 

 演習2では、これまでの講義・演習を踏まえて、各自の事例について子どもの実態を見直し、支援策の再検討を行いました。子どもの弱みだけでなく、強みにも目を向けること、気になる行動に対して、「なぜだろう」と背景・要因を考えることを大切にワークシートに記入したり、活発に意見交換をしたりする姿が見られました。感想を見ると「多面的・多角的に子供を見て、行動の意味や背景を探ってみることが大切」「気になる姿・弱みばかりから支援策を考えていたが、良いところ・強みから支援策を考えていくことも大切」「一人で考えるのではなく、先生方の知恵を借りることで支援のアイデアも広がると実感した」など、それぞれの気づきがあったようです。