研修の様子

専門研修講座4 「教育相談(基礎編)~わかり合うところがスタートライン~」

 

 令和5年8月2日(水)、幼稚園、小・中学校、義務教育学校、高等学校、特別支援学校の教員、保育所、認定こども園の教員等を対象に、研修会を実施しました。

 講義1では、「教育相談の必要性」や「幼児児童生徒の行動の理解」について「わかり合うことがスタートライン」をキーワードに講義を行いました。研修者からは、「子どもたちの行動をどうみるかがどうかかわるかにつながる」「目に見えない部分に目を向けること、背景要因を考えて対応することを大切にしたい」「子どもを理解しようとすることが大切だ」との感想が多くみられました。

  講義2では、「教育相談で大切にしたいこと」について演習も交えながら講義を行いました。演習では、ペアで話を聴き合う体験をしたり、事例についてどのように考えるか話し合ったりしながら、教育相談の技法や考え方を学びました。「自分の姿を反省しながら話のきき方、対応について考えることができた」「カウンセリングマインド(傾聴・受容・共感)を大切にしたい」などの感想が見られました。

 

 講義3・演習では、事例を通して、「教育相談の進め方」について改めて考えていただきました。学校種別毎のグループでの演習だったため、同事例であっても校種の実態や状況によって、対応が異なるところもあり、それぞれの気付きとなっていました。「カウンセリングマインドを大切にする」「行動の背景を理解しようとする」「信頼関係構築に努める」「チームで対応する」など、教育相談を進める上で大事にしたいことはについては、どのグループも共通して取り上げていました。他者の様々な考えや視点に触れることで、新たな気づきを得ることができた演習となったようです。